デフレ時代 deflation era 2004 2 29
「日経パソコン2004 3 1」には、このような記事がありました。
「コストパフォーマンスを支持」
「ソースの1980円オフィスソフト、
店頭販売で、1位の売れ行き」
「ソースネクストが、2月5日に発売した、
1980円のオフィスソフト『Star Suite 7 パーソナルパック』の
売れ行きが好調だ。」
これを、デフレが、ソフトウェアに及んできたとも言えますが、
みんな、自分の財布に応じて、ソフトウェアを買うようになったとも言えるでしょう。
「ソフトウェアの自動車化」とも言えるでしょう。
自動車は、高級車から大衆車まで、
消費者の財布に合わせて、数多くの種類があります。
ソフトウェアは、今まで、高級車しかなかったとも言えます。
本もそうでしょう。
昔は、みんな、文庫本を買ったものです。
ところが、バブル経済時代に、本は、豪華本が主流になってしまい、
それが、今でも、主流となっています。
光文社には、「光文社ペーパーバックス」という本があります。
この本は、庶民にも買える「お手頃な値段」となっています。
その本には、こうあります。
「従来の日本の書籍は、いわば過剰包装であり、
服にたとえれば、ジャケットと帯という厚着をまとっています。
そこで、これらをいっさい廃して、
いつでもどこでも読めるというペーパーバックス本来の機能を重視して、
製作されています。」
これは、そのとおりだと思います。
学術本や、後世に残すべき本は、豪華本でもよいでしょうが、
時事問題や流行を扱った本までも、豪華本にする必要はないと思います。
ついでに、「光文社ペーパーバックス」には、こんなことが書いてあります。
「これまでの日本語は、
世界でも類を見ない『3重表記』(ひらがな、カタカナ、漢字)の言葉でした。
この特性を生かして、本書は、
英語をそのまま取り入れた『4重表記』で書かれています。
これは、いわば日本語表記の未来型です。」
日本語の未来表記はともかく、
これは、英語教育に十分な効果があります。
嫌いな英語でも、いつの間にか身に付くと思います。
「デフレ時代deflation era」というよりも、
「多様性の時代age of diversity」とも言えるでしょう。